ドラム式洗濯機は20万円を超える大きな買い物です。だからこそ「何年使えるのか」「壊れやすいと聞くけど本当なのか」が気になりますよね。
結論から言うと、洗濯機が実際に使われている年数の平均は約10年です。一方で「修理して使い続けられるのは製造終了後6年まで」という別の数字もあります。この記事では、この2つを分けて整理したうえで、壊れやすいと言われる理由、買い替えのサイン、長く使うコツまでまとめます。
| 覚えておきたい数字 | 意味 |
|---|---|
| 約10年 | 実際に使われている年数の平均(内閣府の調査) |
| 6年 | 修理用の部品がメーカーに残っている期間(製造終了後) |
| 1年 | メーカー保証で無料修理できる期間(販売店の延長保証は5年などもあり) |
ドラム式洗濯機の寿命は何年?3つの数字で考える
実際の平均は約10年
内閣府の「消費動向調査」(2026年3月実施)によると、洗濯機の平均使用年数は約10年で、買い替えた理由は約8割が「故障」です。つまり多くの家庭は、10年前後で故障をきっかけに買い替えています。
この統計はドラム式と縦型を分けていませんが、「だいたい10年もつ」が実態に一番近い目安です。「ドラム式は5年で壊れる」といった極端な話は、平均から見るとかなり悲観的すぎます。
「寿命は7年」という説の出どころ
ネットでよく見る「洗濯機の寿命は7年」という数字は、扇風機や換気扇などに義務付けられている「設計上の標準使用期間」の表示(洗濯機ではおおむね7年)から来ています。
ただしこの表示義務があるのは乾燥機能のない洗濯機だけで、ドラム式洗濯乾燥機はそもそも制度の対象外です。「7年たったら壊れる」という意味の数字ではないので、7年目で急に不安になる必要はありません。
修理できるのは製造終了後6年まで
見落とされがちですが、実は一番大事な数字がこれです。メーカーが修理用の部品を保管しているのは、その機種の製造が終わってから6年間です(日立は公式サイトに6年と明記。他社もおおむね同じです)。
この期間を過ぎると、直したくても部品がなく「修理不可=買い替え」になります。型落ちモデルを安く買う場合は、発売から年数がたっているぶん修理できる残り期間も短くなる点は知っておいてください。
「壊れやすい」と言われる3つの理由
理由① 縦型より部品が多く複雑
ドラム式は洗濯機能に加えて乾燥用のヒートポンプやファン、ダクトを内蔵しています。部品が多いぶん、不具合が起きる可能性のある場所も縦型より多くなります。「壊れやすい」というより「壊れる箇所の候補が多い」が正確です。
理由② 乾燥のたびにホコリが出る
乾燥機能を使うと衣類から細かいホコリ(糸くず)が出て、フィルターやダクトにたまります。掃除をさぼるとホコリが内部に蓄積し、乾燥力の低下や故障の引き金になります。実は「故障だと思ったらホコリ詰まりだった」というケースがかなり多いのです。
理由③ 毎日フル稼働になりやすい
洗濯から乾燥まで任せられる便利さゆえに、1日1回以上動かす家庭がほとんどです。縦型で洗濯だけしていた頃より稼働時間が長くなるので、そのぶん部品の消耗も早く進みます。
故障が多い箇所と症状の見分け方
| 症状 | 考えられる原因 | 自分で改善できる? |
|---|---|---|
| 乾燥に時間がかかる・生乾き | フィルターやダクトのホコリ詰まり | できる可能性大(掃除で復活することが多い) |
| ガタガタ・キュルキュルという異音 | 異物の混入、部品の消耗 | ポケットの異物なら自分で。消耗なら修理 |
| 水が抜けない・脱水できない | 排水フィルター・排水口の詰まり | できる可能性大(掃除で改善) |
| ドアまわりの水漏れ | ドアパッキンの劣化・ホコリ噛み | 掃除で直らなければ部品交換(修理) |
| 電源が入らない・エラー頻発 | 基板やセンサーの故障 | できない(修理か買い替え) |
表のとおり、「乾燥が弱い」「水が抜けない」はホコリ詰まりが原因のことが多く、掃除で復活する余地があります。修理を呼ぶ前に、まずドラム式洗濯機の掃除方法の手順を試してみてください。乾燥の生乾き臭については乾燥が臭い原因と対処法で詳しく解説しています。
買い替えのサイン5つ
- 掃除しても乾燥時間が戻らない(内部のホコリ詰まりが進行している)
- 異音が消えない・大きくなっていく
- エラー表示が週1回以上出る
- 水漏れが起きた(放置すると床や下の階への被害につながります)
- 購入から6年以上たっていて、修理の見積もりが高い
「何年使ったか」よりも、こうした症状が出ているかどうかで判断するほうが実用的です。年数が浅くても水漏れは危険信号ですし、逆に10年目でも快調なら急いで買い替える必要はありません。
修理か買い替えか、迷ったときの判断基準
- 保証期間内:迷わず修理(無料です)
- 購入から6年以内:修理の見積もりを取り、新品価格の半分を超えるようなら買い替えも検討
- 購入から6年超:部品がない可能性が高く、買い替えが現実的
なお「乾燥が弱くなっただけ」なら、故障ではなく内部のホコリが原因のことが多く、プロの分解洗浄で復活するケースもあります。買い替え前の選択肢としてこちらの記事の分解洗浄の項目も参考にしてください。
買い替えを決めた方は、最新のおすすめ5機種の比較と4メーカーの特徴比較から選ぶとスムーズです。10年前のモデルと比べると、乾燥の電気代も使う水の量も大きく進化しています。
寿命を延ばす使い方5つ
- 乾燥フィルターと排水フィルターをこまめに掃除する(最重要。手順は掃除方法の記事へ)
- 洗剤・柔軟剤を入れすぎない(溶け残りが内部の汚れとカビの原因になります)
- 詰め込みすぎない(乾燥は容量の半分くらいがきれいに乾き、機械への負担も軽い)
- 月1回、洗濯槽クリーナーで槽洗浄する
- 本体を水平に設置し、周囲に放熱の余裕を作る
どれも地味ですが、故障原因の上位である「ホコリ」と「汚れ」を断つことが、結局いちばんの長寿命化です。
よくある質問
Q1. みんな何年くらいで買い替えていますか?
内閣府の調査では平均約10年です。買い替え理由の約8割は故障なので、「壊れるまで使って10年」が典型的なパターンです。
Q2. 10年以上使い続けても大丈夫?
動いているなら使い続けて問題ありません。ただし部品の保有期間が切れているため次の故障で修理はできず、また10年前の機種は電気代・水道代の面でも現行機に見劣りします。水漏れや異音が出たら潮時です。
Q3. 壊れにくいメーカーはありますか?
メーカー別の故障率を示す公的なデータはありません。ただし「ホコリがたまりにくい設計かどうか」はメーカーで差があり、日立の現行モデルは乾燥フィルターそのものをなくした構造です。詳しくはメーカー比較の記事をどうぞ。
Q4. 縦型より壊れやすいというのは本当?
部品が多いぶん故障箇所の候補は多いですが、きちんと手入れすれば10年使えている家庭が多数派です。縦型とどちらにするか迷っている方はドラム式と縦型の徹底比較を参考にしてください。
まとめ:数字で見れば怖くない
- 実際の平均使用年数は約10年。「すぐ壊れる」は言い過ぎ
- 「寿命7年」説は乾燥なし洗濯機向けの表示が出どころで、ドラム式は対象外
- 修理できるのは製造終了後6年まで。それを過ぎたら買い替えが現実的
- 故障の多くはホコリと汚れが引き金。掃除がいちばんの延命策
「壊れやすいかどうか」は使い方しだいでかなり変わります。この記事の手入れを習慣にして、10年しっかり使い切ってください。


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