パナソニックのドラム式洗濯機「LXシリーズ」に、2026年モデルのNA-LX129Fが加わりました。1つ前のNA-LX129Eとの値段の差は、10月2日時点で約9万円あります。
新型を買うべきか、型落ちで十分なのかを判断できるように、パナソニック公式の仕様表を1行ずつ突き合わせて、変わったところと変わっていないところを整理しました。
洗う・乾かす性能は、新型も型落ちもまったく同じです。違いは、乾燥の力が落ちにくくなる新しい部品と、手入れの手間を減らす工夫です。
洗う・乾かす性能は同じ。違いは「乾燥の長持ち」と「手入れ」
洗濯の容量、洗濯から乾燥までの時間、使う電気の量は、仕様表の数字がすべて同じでした。
- 約9万円の差を重く見るなら、型落ちのNA-LX129Eで困ることはありません
- 毎日乾燥まで回し、5年以上使うつもりなら、新型のNA-LX129Fを選ぶ理由があります
- 夜に洗濯することが多いなら、脱水の音が静かになった新型が向いています
今の売値と差額(2026年10月2日時点)
| 型番 | 世代 | 今の売値 |
|---|---|---|
| NA-LX129FL-W(左開き) | 新型(2026年モデル) | 398,969円 |
| NA-LX129FR-W(右開き) | 新型(2026年モデル) | 398,970円 |
| NA-LX129EL-W(左開き) | 型落ち(2025年モデル) | 308,128円 |
| NA-LX129ER-W(右開き) | 型落ち(2025年モデル) | 309,492円 |
表の価格は、2026年10月2日に価格.comで調べた最安値です。色はどれもマットホワイトで比べています。
新型はどの店でもほぼ同じ値段で、パナソニック公式通販の398,970円とほとんど変わりません。パナソニックは一部の店で、メーカーが決めた値段で売っています。そのため新型は、しばらく値下がりしにくいと考えておいたほうが安全です。
型落ちのNA-LX129ELも、新型が出たあとに値下がりしていません。9月1日に289,300円だった売値は、10月2日には308,128円に上がっています。
公式通販では「在庫僅少」と表示されていて、在庫が減るにつれて値段が上がっている状態です。日立でも同じことが起きていて、日立の新型と型落ちの比較で詳しく書きました。
2機種の販売ページ
型落ち NA-LX129EL-W(左開き・マットホワイト)
新型 NA-LX129FL-W(左開き・マットホワイト)
公式仕様を並べてわかった「同じところ」
| 項目 | 新型 NA-LX129F | 型落ち NA-LX129E |
|---|---|---|
| 洗濯/乾燥の容量 | 12kg/6kg | 12kg/6kg |
| 洗濯から乾燥まで(標準乾燥) | 約98分・約800Wh | 約98分・約800Wh |
| 洗濯から乾燥まで(省エネ乾燥) | 約165分・約620Wh | 約165分・約620Wh |
| 洗濯だけの時間と電気 | 約32分・約68Wh | 約32分・約68Wh |
| 洗濯から乾燥までの水の量 | 約55L | 約55L |
| 乾燥方式 | ヒートポンプ式 | ヒートポンプ式 |
| 洗剤の自動投入 | 3つのタンク | 3つのタンク |
| 本体の幅 | 604mm | 604mm |
| 重さ | 約81kg | 約81kg |
表は、パナソニック公式サイトの仕様表(左開きモデル)から作りました。
温水で洗う機能、ナノイーX、スマホ連携、タッチパネルの操作部も、どちらにも付いています。電気の量が同じなので、毎月の電気代で差がつくこともありません。
新型で変わったところは6つ
1. 乾燥フィルターが「乾燥長もちユニット」に変わった
いちばん大きな変更です。型落ちは、乾燥フィルターで糸くずを受け止める仕組みでした。新型は、風を回してホコリや髪の毛をひとまとめに集める「サイクロン方式」に変わりました。たまったホコリは、ボタンを押して取り出します。
パナソニックによると、乾燥の要になる部品である熱交換器への髪の毛の侵入を、99.9%以上防ぎます。
ただしこれは、実際の使い方より厳しい条件で行った自社試験の数字です。乾燥の時間や電気が減るわけではなく、買ったときの乾燥の力が長く続きやすくなるという変更です。
2. 洗剤の自動投入の通り道を自動で洗う
自動投入は便利な反面、洗剤や柔軟剤の通り道が汚れます。そのため型落ちを含むこれまでの機種では、3か月ごとなどの手入れが必要でした。新型は、この通り道を自動で洗うようになりました。
3. 柔軟剤ともう1つのタンクが大きくなった
柔軟剤のタンクは約890mLから約1,010mLに、好きな液剤を入れられる3つ目のタンクは約730mLから約880mLに増えました。洗剤のタンクは約1,010mLのままです。詰め替えの回数が少し減ります。
4. 脱水の音が静かになった(乾燥の音は少し大きい)
脱水中の運転音は、約41dBから約36dBに下がりました。一方で、乾燥中の音は約46dBから約48dBに上がっています。洗っている間の音は約32dBで変わりません。
洗濯から乾燥まで通して回すと、いちばん長く続くのは乾燥の音です。2dBの差は小さいものの、「新型はすべての工程で静か」というわけではありません。
5. 奥行きが1cm増えた
ホースを含めた大きさは、型落ちが幅639×奥行722×高さ1,060mm、新型が幅639×奥行732×高さ1,060mmです。奥行きだけが10mm増えています。
今の洗濯機置き場にぎりぎりで入っている家は、買い替えの前に測り直してください。
6. どろんこコースが増え、終わる時刻が本体にも出る
新型には、泥汚れ向けの「どろんこ」コースが加わりました。AIが予測する運転の終了時刻は、型落ちではスマホのアプリでしか見られませんでした。新型は、本体の表示でも確かめられます。
約9万円の差をどう考えるか
新型にお金を払う理由は、ほとんどが「乾燥長もちユニット」と手入れの手間の2つです。約9万円を5年で割ると1年あたり約1.8万円、月にすると約1,500円です。
パナソニックは新型について、熱交換器に糸くずが詰まりにくくなり、買ったときの乾燥の力が長く続くと説明しています。毎日乾燥まで使う家ほど、新型と型落ちの差は大きくなります。
反対に、乾燥をたまにしか使わない家では、9万円の差を取り戻すのは難しいでしょう。
こんな人は型落ちのNA-LX129Eで決まり
- 乾燥は、雨の日や急ぎのときだけ使う
- 約9万円を、設置費や長期保証、ほかの家電に回したい
- 乾燥フィルターの掃除を、毎回の習慣にできる
- 洗濯機置き場の奥行きに余裕がない(型落ちのほうが1cm短い)
こんな人は新型のNA-LX129F
- 毎日、洗濯から乾燥まで通して使う
- 1台を5年以上、長く使うつもりでいる
- 夜に洗濯することが多く、脱水の音を抑えたい
- 自動投入の通り道の手入れをしたくない
買う前に確認しておきたい3つのこと
1. 左開きか右開きか
扉の開く向きは、左開き(L)と右開き(R)の2種類です。マットホワイト同士なら、新型も型落ちも、左右で値段はほとんど変わりません。置き場所の壁の位置を見て選んでください。
2. 奥行きと搬入経路
新型の奥行きは、ホースを含めて732mmです。洗濯機置き場だけでなく、玄関や廊下、曲がり角を通れるかも測っておきましょう。ネットで買うときの設置費や、古い洗濯機の引き取りについては、ネットで買う前のチェックにまとめています。
3. 型落ちは在庫と保証を確かめる
型落ちは在庫が減っていくため、店によっては取り扱いが終わっていることがあります。買うときは、メーカー保証に加えて、お店の長期保証に入れるかも確かめてください。
よくある質問
Q. 電気代は新型のほうが安いですか?
いいえ、変わりません。洗濯から乾燥までの電気は、標準乾燥で約800Wh、省エネ乾燥で約620Whと、新型も型落ちも同じ数字です。1kWhあたり31円で計算すると、標準乾燥で1回約25円になります。
Q. 型落ちのNA-LX129Eは、これから安くなりますか?
お約束はできません。9月から10月にかけては、反対に約1.9万円上がりました。在庫が減るほど値段が上がることもあるので、欲しい開きの向きが決まっているなら、早めに決めたほうが安全です。
Q. NA-LX127FやNA-LX125Fにも、乾燥長もちユニットは付いていますか?
乾燥長もちユニットが付いているのは、NA-LX129FとNA-LX127Fの2機種です。NA-LX125FとNA-LX123Fには付いていません。
Q. 乾燥長もちユニットがあれば、掃除はしなくてよいですか?
いいえ。集めたホコリは、ボタンを押して取り出す必要があります。手入れがなくなるのではなく、フィルターの糸くずを取る作業が、ホコリを取り出す作業に変わると考えてください。
Q. 日立の型落ちと比べるとどうですか?
日立の型落ちBD-STX130MLは、10月2日時点で235,288円です。パナソニックの型落ちより約7万円安く買えます。日立は乾燥フィルターそのものがなく、洗濯13kg・乾燥7kgと容量も大きめです。
その代わり、標準コースの電気は1回約1,150Whと多めです。くわしくはパナソニックと日立の比較をご覧ください。
まとめ
- 洗う・乾かす性能、電気代、容量は、新型も型落ちも同じ
- 新型の違いは、乾燥の力が落ちにくい「乾燥長もちユニット」、自動投入の通り道の自動洗浄、脱水の静かさ
- 今の差は約9万円で、型落ちも値下がりしていない
- 乾燥をたまにしか使わないなら型落ち、毎日乾燥まで回し、長く使うなら新型
迷ったら、乾燥をどのくらいの頻度で使うかで決めるのがいちばん確実です。


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